カメラの色校正やモニターの発色評価や学術研究等を目的として開発され、BT.2020対応広色域カメラの色校正用色票や色/視覚実験用色票するのに最適な、物体色をカバーする色域の色を表示できる装置
【主な特徴】
■物体表面色のスペクトルおよび色度を再現
■CIE標準光源D50, D55, D65, Aなどを再現
■色度指定によるメタメリックスペクトルの生成
■APIによりユーザー実験環境への組み込み可能
■国際標準規格ISO/TS17321-4に準拠」
再現できる色域
【用途】
カメラの色校正CP1000を、標準光源D65照明下のX-Riteカラーチェッカーの24種類の色で光らせます。その時のcp1000の開口部に表示される色を、カメラで順次撮像します。
この時のRawイメージと24種類の色票の三刺激値(CP1000より出力)から、重回帰分析により色変換マトリクスを得ることができます。
CP1000は、特定の色温度の光源を再現できます。また、その輝度を変えることもできます。
輝度は、設定量に比例して変わります。そのため、カメラのホワイトバランス調整や、視覚実験に使えます。
カメラの調整、視覚実験メタリックカラー色度と輝度(相対値)を指定することにより、その色度と輝度を持つ色を表示します。
ただしスペクトル分布は指定できませんが、形状は保存できます。カメラの分光感度設計、色彩・視覚実験に役立ちます。
図は、色度x=0.33,y=0.329で同一輝度の3つのスペクトル分布(シミュレーション)
■BT.2020/BT.709対応カメラ、XYZカメラの色校正
■広色域ディスプレイの評価
■色彩実験、 視覚実験
■イメージセンサーの特性測定(入出力特性、感度など)
【電子色票制御ソフトウェア】
複雑な同期・計算をソフトウェアがサポート■12bit分解機能による各LEDチャンネルの光量、ON/OFF制御
■目標スペクトルに対する最適化計算によるベストマッチスペクトル(計算スペクトル)の生成
■色度指定によるメタメリックスペクトルの生成(スペクトル形状は指定せず)
■目標及び計算スペクトルのグラフ表示と色度図への表示
■ユーザーが指定した順序・時間間隔による色票スペクトルの連続発光
■トリガー入出力制御による外部機器との同期動作
【発光特性】
CP1000で再現した標準光源及びカラーチェッカーのスペクトル標準光源D65およびAを目標スペクトルとした時のCP1000の発光スペクトル特性(青色)
等エネルギー白色下のX-Rite ColorcheckerのCyanおよびRedを目標スペクトルとした時のCP1000の発光スペクトル特性(青色)
LED発光波長範囲:380nm〜730nm
LED波長数:18
混色方法:積分球(直径30cm)
最大輝度:>300 cd/m2
輝度分布一様性:±2%以内
時間安定性(D55点灯時のΔE00のS.D.):0.3以下
目標スペクトルとの色差ΔE00:1.0以下 (平均値)
※D55光源下のX-Riteカラーチェッカーの24色再現時の平均値
LED輝度設定範囲:12 bits
トリガー入出力(各1端子):TTL, CMOS論理信号対応
コンピュータI/F:コンピュータI/F
コンピュータI/F:USB、LAN