スーパー35ズームレンズ「Pictor Zoom」、フルフレームプライムレンズ「Vespid Prime」に続くシネマレンズ第三弾となるCatta Zoomは、フルフレーム対応のズームレンズです。
Catta Zoomという製品名は、ワオキツネザル(学名:Lemur Catta)から名付けられました。この猿はとても俊敏で、環境への好奇心を失わないという習性があります。Catta Zoomもその名の通りコンパクトで軽く、持ち運びに最適です。
様々な作品においてフルフレームフォーマットを採用する撮影者が増えている中、Catta Zoomは画像を得たいという市場の要求に応え、最新のRED V-raptor 8Kのようなより大きなフォーマットのカメラを満足させることを目指しています。
Catta Zoomは35-80mm T/2.9 と 70-135mm T/2.9がラインナップされており、多様な撮影プロジェクトにおいて、基本的な焦点距離のほとんどをカバーします。撮影現場にて、レンズ交換にかかる時間を大幅に軽減することが可能です。
【主な特長】■高耐久性と軽量性を両立
35mm-80mm T/2.9 は重量がわずか1.53kg、70mm-135mm T/2.9も1.6kgを下回る軽さを実現しています。この軽量化を実現するために、シェル部分に軽量性と耐久性を兼ね備えたポリカーボネートとガラス繊維を採用しています。
正確なパーフォーカルデザインにより、ライブショー、映画制作、車両撮影、ドキュメンタリーなど、様々なジャンルの撮影に最適です。動きの激しいシーンを撮影する場合にも簡単に対応できます。
DJI RS 2やZhiyun Crane 3Sなどのジンバルも利用可能です。
■美しい丸ボケと細やかなディテール
16枚のブレードとT2.9~T22の絞り範囲により、丸みを帯びた滑らかなボケを実現。いわゆるFドロップも無いため、より自然なズーミングが可能です。
さらに最短合焦距離は35-80mmモデルで0.74m、70-135mmモデルで0.76mとなっており、より被写体の近くからディテールや特徴を明確に撮影することができます。
■本格的な色の再現性
「ナチュラル・オリジナル・リアル」という3本柱を設計思想として開発されたCatta Zoomは、リアルなシーンを記録し忠実な色再現性にもこだわっています。
ポストプロダクションでのカラーグレーディングも思いのままです。
■ブリージングの改善
これまでにリリースされたDZOFilmのシネマレンズでもフォーカスブリージング(フォーカス操作による画角変動)は最小限に抑えられていましたが、
今回のCatta Zoomではフォーカスブリージングはほとんど見られません。同一カット内でフォーカスを変動させても画角は常に変わらず、より自然な撮影が可能です。
■2通りのフィルターが同時に使える斬新な設計
77mm径の着脱式フロントフィルターに加え、Catta Zoomはドロップイン方式のリアフィルターを採用しています。リアにはND/UV/ストリーク/ミストフィルターが用意されており、自由に交換して撮影を行うことができます。
■ユーザーの操作感にこだわったデザインと設計
Catta Zoomはシネマグレードレンズの統一規格に完全に準拠しています。マニュアルフォーカスリングは270度の回転範囲を持っており、ユーザーに滑らかな操作感を提供します。
また、35-80mm T/2.9 と 70-135mm T/2.9のレンズは、どちらも機械的・光学的構造は同一となっており、レンズを交換しても違和感なく操作することが可能です。
■各種カメラに対応
35-80mm、70-135mmともにEマウントを採用していますが、多様なニーズに対応するため、RF/L/Z/Xマウントなどへも変更が可能です。
マウント基部はクイックリリース式の交換マウントを採用していますので、簡単かつスピーディーにマウントの変更ができます。