空撮は風景を撮影するだけでなく、アクションシーンや自動車レースなど、あらゆるシーンに新たな視点をもたらします。空撮用ドローンで、電子シャッターを使用して高速で動いている被写体を撮影することは、常に難しいものでした。Phantom 4 Pro V2.0は、メカニカルシャッターと大口径単焦点レンズを採用しました。このメカニカルシャッターは、最大シャッタースピードが1/2000sなので、高速飛行中や、高速で動く被写体を撮影しても、映像が歪んでしまうローリングシャッター現象を回避できます。最大シャッタースピード1/8000sの電子シャッターも使用可能で、新しいバーストショットは2,000万画素の静止画を14fpsで撮影できるため、決定的瞬間を捉えることができます。
5方向の障害物検知
ステレオビジョンセンサーと超音波センサーシステムをさらに強化し、これらのセンサー群がFlightAutonomy (フライトオートノミー)の重要な役割を担います。高解像度になったステレオビジョンセンサーを機体の前方と後方に、赤外線センサーを機体の左右に、ビジョンポジショニングシステム (VPS)を機体下部に設置。これらのセンサー群により、Phantom 4 Pro V2.0は合計で5方向にある障害物を認識でき、GPSがなくても障害物を回避しながら安定した飛行が可能です。
カメラ6台のナビゲーションシステム
3組のデュアルビジョンセンサーが、機体と障害物の間の相対速度と距離を常に計算します。前方/後方/下方のビジョンセンサーシステムを使うと、必要最低限の操作で、GPSが届かないような屋内で離陸した場合もPhantom 4 Pro V2.0は安定した飛行やホバリングができます。
万が一、いくつかのセンサーに不具合が生じた場合でも、残りのセンサーでホバリングを維持します。Phantom 4 Pro V2.0は複雑な環境下でも、飛行経路上の障害物を回避しながら最大50km/hで飛行可能です。ナローモードでは、Phantom 4 Pro V2.0は検知範囲を狭めることで、狭い空間でも飛行を可能にしました。
Phantom 4 Pro V2.0は、赤外線検知システムを採用。機体の左右に搭載されているこれらの赤外線センサーは、赤外線3Dスキャンを使用して機体と障害物との距離を測定します。ビギナーモードとトライポッドモードでは、これらのセンサーは水平視野70°、垂直視野20°を持つため、最大範囲7mの広い画角でPhantomの両側の風景を捉えることができます。従来の超音波センサーは 3~5 m の範囲しか検知できないため、プロペラからの振動で混乱をきたす可能性があります。一方、赤外線検知システムは、より広範囲なエリアを検知でき、機体との距離を測定できるため、干渉を避けながら最も近い障害物を識別します。信頼性の高い障害物検知は、機体をより安全に飛行させるのを助けます。
Phantom 4 Pro+ V2.0 に搭載された5.5インチ1080pディスプレイは、1000 cd/m2の輝度を実現しました。これは従来のスマートデバイスの2倍の明るさです。直射日光の下でも、明るく、鮮明な色で画面を確認できます。ディスプレイにDJI GO 4 アプリが内蔵されているため、モバイル端末は不要なので、フライト前の準備がよりシンプルになりました。HDMIポート、microSDカードスロット、マイク、内蔵スピーカー、Wi-Fi接続を送信機に搭載したことにより、DJI GO 4内で画像を編集でき、即座に画像を共有できます。Phantom 4 Pro+ V2.0 の送信機のバッテリー駆動時間は5時間で、空撮向けの完璧なソリューションを提供します。
【よくあるご質問】
製品について
1.Phantom 4 Pro V2.0と従来モデルPhantom 4 Proでは、主にどのような点が同じで、どのような点が異なりますか?
Phantom 4 Pro V2.0はPhantom 4 Proと同じカメラを使用し、4K/60fps動画を100Mbpsで撮影できる1インチ20MPのセンサーを搭載しています。また、Phantom 4 Pro V2.0の最大飛行時間はPhantom 4 Proと同じ30分で、伝送距離も同様に7kmです。(日本では4km) Phantom 4 Pro V2.0の送信機は、2.4GHzと5.8GHzの周波数帯の切り替えが可能です。(日本では2.4GHzのみ利用可)また一体型モニター付き送信機も利用可能です。また、Phantom 4 Pro V2.0は、FOC正弦波ドライバーESCと9455Sクイックリリースプロペラでアップグレードされた推進システムを搭載。ドローンのノイズを低減し、より空気力学に基づいた飛行を実現します。 *Phantom 4 Pro V2.0の送信機は、Lightbridge伝送を使用しているPhantom 4 Pro に対応していません。バッテリー、充電器、NDフィルターといったその他アクセサリーは、Phantom 4 Pro とPhantom 4 Pro V2.0の両方で使用できます。
2.Phantom 4 Pro V2.0とPhantom 4 Pro Obsidianでは、違いがありますか?また、違いがある場合、その違いは何ですか?
Phantom 4 Pro Obsidianの機体のカラーはマットグレーです。それ以外でPhantom 4 Pro ObsidianとPhantom 4 Pro の機能に違いはありません。 Phantom 4 Pro ObsidianとPhantom 4 Pro V2.0の主な違いについては、質問1の回答をご確認ください。
3.対応するmicroSDカードは何ですか?
現在、以下のmicroSDカードに対応しています。
Sandisk Extreme 32GB UHS-3 V30 MicroSDHC
Sandisk Extreme 64GB UHS-3 V30 MicroSDXC
Panasonic 32GB UHS-3 MicroSDHC
Panasonic 64GB UHS-3 MicroSDXC
Samsung PRO 32GB UHS-1 MicroSDHC
Samsung PRO 64GB UHS-3 MicroSDXC
Samsung PRO 128GB UHS-3 MicroSDXC
※Patriot EPPRO 64GB MicroSDXC UHS-3の使用は推奨しません。
4.Phantom 4 Pro V2.0でも今後Obsidianバージョンを発売しますか?
いいえ。
カメラについて
1.Phantom 4 Pro V2.0のカメラの主な特長にはどのようなものがありますか?
Phantom 4 Pro V2.0 のカメラは、1インチ20MPのセンサーを搭載し、絞りをF2.8~F11に手動調整できます。また、シャッターボタンを半押しすると、オートフォーカスできます。フォーカス範囲は1mから無限遠です。被写体が動いてピントが外れた場合、撮影前に必ず再度ピントを合わせてください。被写体が30m以上離れている場合、ピントは無限遠で合います。収録時に近接撮影から望遠に切り替える場合、再度ピントを合わせる必要があります。
2.Phantom 4 Pro V2.0の動画撮影にはどのような特長がありますか?
Phantom 4 Pro V2.0はH.264コーディックを使用し、UHD 4K (4096×2160) 動画を60fpsで撮影できます(最大ビットレート100Mbps)。また、H.265にも対応しています。さらに、映像を撮影しながら静止画の撮影もできます。
3.録画中に撮影される静止画の解像度およびフォーマットは何ですか?
静止画は、動画撮影と同じ解像度のJPEGフォーマットで撮影されます。
4.H.265動画フォーマット撮影の特長を教えてください。
H.265は、H.264と比べて情報を50%多く保持します。そのため、より精細で鮮明な映像を生成できます。
5.メカニカルシャッターを搭載する利点はなんですか?
高速で動く被写体を撮影する場合、電子シャッターではゼリー化現象などアーチファクトや歪みなどを引き起こす可能性があります。メカニカルシャッターではこのような現象が発生せず、高品質映像を撮影できます。
6.Phantom 4 Pro V2.0 はフォーカス調整に対応していますか?
はい。測光モードからフォーカスモードに切り替えた後、ディスプレイ上の1ヵ所をタップすると、そこにピントが合います。また、シャッターボタンを全押しして画像を撮影する前に、シャッターボタンを半押ししてオートフォーカスでピントを合わせることもできます。フォーカスは1mから無限遠まで設定可能です。
7.Phantom 4 Pro V2.0 のカメラレンズの主な特長を教えてください。
空撮用に最適化したPhantom 4 Pro V2.0のカメラレンズは、絞りF2.8~F11に対応し、焦点距離は24mmです。メカニカルシャッターを搭載し、絞りを調整可能。また、オートフォーカスにも対応しています。
障害物検知システムについて
1.飛行中、赤外線検知システムはいつ機能しますか?
ビギナーモードとトライポッドモードでのみ機能します。
2.赤外線検知システムはどのように機能しますか?
ビギナーモードとトライポッドモードでのみ使用できます。赤外線システムの検知角度は、水平方向は 70° 、垂直方向は 20° です。照射された赤外線は障害物に反射され戻ってきます。それによって、センサーは投影と反射の時間差を計算し、この情報を使用して周囲とそこにある障害物の3Dモデルを作成し、最大7m先の障害物を認識します。
3.Phantom 4 Pro V2.0の障害物検知システムはどのように機能しますか?
Phantom 4 Pro V2.0は、Phantom 4 Proと同じ障害物検知システムを使用しています。Phantom 4 Pro V2.0の前方の障害物検知範囲は最大30mです。後方の検知システムも同様の性能を備えています。さらに、機体の両側には赤外線センサーを搭載し、機体と障害物との距離を最大7mの範囲内で正確に検知します。
4.前方と後方の障害物検知システムに何か違いはありますか?
いいえ。
送信機について
1.Phantom 4 Pro V2.0の送信機とPhantom 4 Proの送信機に互換性はありますか?
いいえ。Phantom 4 Pro V2.0の送信機は、その他のPhantomシリーズには使用できません。
2.Phantom 4 Pro V2.0の送信機の新機能は何ですか?
Phantom 4 Pro V2.0は、次の2種類の送信機に対応しています:標準送信機および内蔵タッチパネル付き送信機。Phantom 4 Pro V2.0も、Phantom 4 Proも、 2.4GHzと5.8GHzの周波数帯の切り替えが可能で、最大伝送距離は7kmです(障害物、干渉がなく、FCC準拠の場合)。また、シャッターボタンを半押しすることにより、フォーカスを調整できます。(日本国内では2.4GHzのみ対応。また最大伝送距離は4kmです)
Phantom 4 Pro+の送信機は、 5.5インチ1080pのディスプレイを搭載しています。輝度は1000cd/m2 で 、DJI GO 4アプリも内蔵しています。送信機はHDMIポート、microSDカードスロット、マイク、スピーカーを内蔵し、Wi-Fi 接続に対応しています。
3.一体型ディスプレイを Phantom 4 Pro+ V2.0の送信機から取り外すことはできますか?
いいえ。
4.iOSデバイスまたはAndroidデバイスをPhantom 4 Pro+ V2.0 の送信機に接続して、DJI GO 4アプリを使用できますか?
いいえ。
5.Phantom 4 Pro+V2.0 の送信機には、スピーカーとマイクが内蔵されていますか?
はい。
6.Phantom 4 Pro+ V2.0 の送信機のディスプレイの解像度を教えてください。
1920 x 1080です。
7.Phantom 4 Pro+V2.0 の送信機のディスプレイに最初から組み込まれているアプリはなんですか?
人気のソーシャルメディア系アプリとDJI GO 4アプリです。
8.Phantom 4 Pro+ V2.0の送信機はどのオペレーティングシステムを使用していますか?
カスタマイズされたDJIのシステムを使用しています。
9. 送信機ディスプレイの輝度は自動調整されますか、それとも手動調整ですか?
自動、手動の両方で行えます。
10.Phantom 4 Pro+V2.0 の送信機にその他のアプリをダウンロードできますか?
Phantom 4 Pro+ V2.0 送信機が最新バージョンに更新されている場合、サードパーティ製のアプリをインストールできます。
11.Phantom 4 Pro+ V2.0の送信機は、Wi-FiやBluetooth接続に対応していますか?
Wi-Fiには対応しています。Bluetoothには対応していません。
インテリジェント機能について
1.Phantom 4 Pro V2.0には、どのようなインテリジェントフライトモードがありますか?
Phantom 4 Pro V2.0には、 タップフライ/アクティブトラック/ドロー/ジェスチャー/トライポッドなど、様々なインテリジェントフライトモードの機能があります。
2.Phantom 4 Pro V2.0のReturn-to-Home(RTH)機能は、どのように向上していますか?
Phantom 4 Pro V2.0のRTH機能は、リアルタイムで周囲のマップを作成します。機体は最適ルートを選択して帰還します。また、最大300m先まで飛行ルートを認識し、障害物をより効果的に回避します。制御信号が途絶えた場合、Phantom 4 Pro V2.0 は、1分後に元のルートを戻り、接続を回復します。再接続されると、機体は直線ルートに沿って帰還します。再接続できない場合、機体は直線RTHアルゴリズムに戻ります。
3.ナローモードの使用方法を教えてください。
最初に、C1ボタンまたはC2ボタンをナローモードに設定してください。狭いスペースで飛行する際にナローモードを有効にすると、機体は検知範囲と飛行速度を調整して狭い場所でも飛行できます。
推進システムについて
1.Phantom 4 ProのプロペラをPhantom 4 Pro V2.0に使用できますか?
はい。Phantom 4 Pro V2.0とPhantom 4 Proのプロペラはそれぞれの機体に対応していますが、Phantom 4 Pro のプロペラ(9450S)は、 Phantom 4 Pro V2.0のプロペラ(9455S)よりも音が大きく、プロペラの空力設計もV2.0より劣ります。
2. Phantom 4 Pro V2.0の推進システムはどのように最適化されていますか?
新しいFOC正弦波ドライブESCは、電磁雑音を低減するだけでなく、ESCの全体的な効率性を向上させます。また、Phantom 4 Pro V2.0は、9455Sクイックリリースプロペラが新しく採用され、より航空力学に基づく設計となり、ノイズも低減されています。最大飛行時間と最大速度は、Phantom 4 Pro と同じです。
動画伝送システムについて
1.Phantom 4 Pro V2.0とPhantom 4 Pro の動画伝送システムの違いは何ですか?
Phantom 4 Pro V2.0は、OcuSync動画伝送システムを採用し、送信機信号の発信と動画伝送信号の受信を同じ周波数帯で対応するTDM(時分割多重)技術を使用しています。Phantom 4 Proは、Lightbridge動画伝送システムを採用しています。
どちらの機体でも最大伝送距離は7kmで、2.4GHzと5.8GHzの周波数帯を切り替えることができ、信号を安定させ、干渉を抑制します。(日本では、最大伝送距離は4km、周波数帯は2.4GHzのみ利用可)
1.更新中に、機体または送信機のバッテリー残量が50%以下になった場合、更新に失敗しますか?
はい。更新する際は、必ずバッテリー残量が50%以上のものを使用してください。
2.バッテリーのファームウェアが更新された機体と一致していない場合、どうしたらよいですか?
DJI GO 4アプリを使用して、バッテリーのファームウェアを適切なバージョンに更新してください。
3.ファームウェアの更新方法で、Phantom 4 Pro V2.0とPhantom 4 Proでは、どのような違いがありますか?
DJI GO 4アプリでPhantom 4 Pro V2.0のファームウェア更新する場合、送信機と機体が接続されていることを確認してください。その後、アプリの画面指示に従って、更新用ファームウェアをダウンロードしてください。Phantom 4 Pro と異なり、OTGケーブルは必要ありません。
仕様
機体
■重量 (バッテリーとプロペラを含む)
1375 g
■対角寸法 (プロペラを含まず)
350 mm
■最大上昇速度
S-モード:6 m/s
P-モード:5 m/s
■最大下降速度
S-モード:4 m/s
P-モード:3 m/s
■最大速度
S-モード:72 km/h
A-モード:58 km/h
P-モード:50 km/h
■最大傾斜角
S-モード:42°
A-モード:35°
P-モード:25°
■最大角速度
S-モード:250°/s
A-モード:150°/s
■運用限界高度 (海抜)
6,000 m
■最大風圧抵抗
10 m/s
■最大飛行時間
約30分
■動作環境温度
0-40℃
■衛星測位システム
GPS/GLONASS
■ホバリング精度範囲
【垂直】
±0.1 m (ビジョンポジショニングあり)
±0.5 m (GPSポジショニングあり)