新たにAUXバス専用スイッチを設け、視認性、操作性ともにアップデート。最大16入力6出力が可能なマルチ・フォーマット・ビデオスイッチャー
【主な特長】
■最大16入力、8クロスポイント(4 SDI/コンポジット+4 DVI-I/HDMI)
■6出力(2 SDI+2 DVI+RGB+コンポジット)同時出力
■マルチビュー・モニター出力機能
■高画質4:4:4/10bit処理
■1080p/i、WUXGA処理を選択可能
■1M/E(KEY、PinP)+DSK
■全入出力にFS&スケーラー搭載
■3G、HD、SDの3モード ※3G-SDI Level A/B両対応
■HDCPソースのスイッチング/合成が可能
■16枚2系統出力の静止画メモリー
■AUXバス・スイッチ
アプリケーション / 接続例
【イベント演出】
■講演映像・ライブ演出
リアルタイムに状況が変わっていく現場では、様々な映像ソースに対応する必要があります。
V-800HD MK IIではHDやSDのビデオカメラ、PCやスマートデバイスといった画角やフレーム・レートの違うソースを、全チャンネルに搭載したスケーラーにより処理。
フォーマットの違いを自動で判別し、設定調整します。
細かな位置調整は、ジョイスティックやメニューからリアルタイムに追い込むことができるので、プロの仕事のランクをアップすることができます。
この映像処理は4:4:4/10bit処理の高画質。
300インチを超えるような超大画面や、ドットひとつひとつを大切にするLEDディスプレイなどに最適で、今日の映像演出の必要な性能を網羅しています。
新設のAUXバス・スイッチにより好みの画像をメイン出力以外に送出できるので、さらに幅広い演出が可能になりました。
■ホール / シアター / 教会
常設のビデオ・スイッチャーとしてもパワフルに働きます。
オペレーターが不慣れな場合でも、メモリー機能で元来のセッティングをワンタッチで読み込み可能。
企業ロゴなど本体内に保存した16種類の静止画のうち2枚はワンタッチで出力可能で、8系統の入力は接続する機器ごとに決めておけば迷うことはありません。
さらにAUXバスで楽屋へのSD映像の送り出しも可能。
また、カメラが少ない場合は、マルチズーム機能でアップの映像を作り出したすことができます。
設備のポテンシャルを最大化するスイッチャーです。
ライブストリーミング・プロダクション
■ストリーミング・スタジオ
新鮮な情報を提供し続けるライブストリーミングは、日々違ったフォーマットの映像ソースや出演者に対応しなければいけません。
V-800HD MK IIのインプットは1080i、1080p、720pに同時に対応。
PC映像も最大WUXGAまで対応するので、高画質なライブストリーミングのリクエストに応えることができます。
PinPやKey合成を駆使して、ニュースやインストラクションなど様々なシーンの映像を構成できます。
高画質1080/60p対応
ハイビジョン放送の映像信号「1080/60i」はもちろん、2倍の情報量:3Gbpsにおよぶ「1080/60p」にも対応。
しかも、緻密かつ滑らかな階調と色再現の「4:4:4/10bit処理」。高リアリティー、高精細なカメラやPCソースの魅力を余すことなく表現します。
真のマルチフォーマット
映像出力フォーマットに合わせて、わざわざ入力ソースを変換する必要はありません。
各入力に用意した「スケーラー」で解像度と縦横比を自在に調整。
各入力ソースの設定は自動的に行われるため、スピーディーな設営が可能です。
* SDI入力は本体設定と同じフレーム・レートを入力してください。
* VESA DMT Version 1.0 Revision 10準拠。
*1 フレーム・レートの設定が50Hzのとき出力リフレッシュ・レートは75Hzとなります。
*2 Reduced blanking
*3 リファレンスをエクスターナルとした場合、800×600/60Hz出力のリフレッシュ・レートはVESA規格に準拠しなくなります。
このため、一部の機器で表示できなくなる場合があります。
充実のマルチインターフェース入出力
V-800HD MK IIは、アナログからデジタルまで、多くの入出力フォーマットに対応します。
SDIコネクタは3G、HD、SDに。
DVI端子はDVI-Dはもちろん、変換コネクタを利用すれば、HDMI入出力にも対応します。
アナログRGBやアナログ・コンポーネントに対応するRGB/コンポーネント端子も装備しています。
※HDMIは市販の変換アダプターもしくは変換ケーブルを介して接続します。
AUXバス・スイッチを装備
本体にAUXバスを設置。
プロジェクターとLEDスクリーンなど、2つの出力にPGMバスとAUXバスのそれぞれの映像を出力することができます。
ライブに、そしてイベントにフィット
高精度な内部処理プロセス、高画質でビデオとRGBを同時出力
内部処理4:4:4/10bit、ネイティブ・フォーマット・スイッチング
V-800HD MK II内部の信号処理は、4:4:4/10bit。これにより、HDカメラや、PCからの高精細なRGB信号を劣化させることなく合成処理し、出力することができます。
RGBで信号を入力するLEDタイプの大型ビジョンに対しても、PCから出力された映像や文字がぼやけることなく、シャープに表示できます。
ライブ放送からイベント送出まで、様々な用途で高画質を約束します。
システム解像度は480iから1080p、VGAからWUXGAから選択可能。XGAのネイティブフォーマットのままのビデオソースのスイッチングにHD-SDIの信号を合成するような、LED向けのビデオ・スイッチャーとして威力を発揮します。
高画質キー合成エンジン
高画質な映像処理のコアを使い、高画質な映像合成が可能です。
クロマキーはHSV色空間をベースに、位相幅、クロマ量などの調整が可能。
もちろん1080/60pの映像ソースにも対応、4:4:4/10bitの高精度処理で、高品質のクロマキー合成を実現します。
エクスターナルキーも搭載。
カラフルなCGタイトルや、グラデーション素材を美しく合成、よりビジュアル効果の高い演出が可能になります。
■クロマキー合成
■エクスターナルキー合成
入出力確認用マルチビュー・モニター出力
T背面のHDMI端子からは、入力ソースとPGM/PVW出力の状態が確認できるマルチビューが出力されます。
廉価なPC用モニターが利用できるほか、大画面テレビを接続することで、スタジオへの返しや多人数での映像管理にも活用できます。
* 入出力確認用モニターは1080/60p、HDCPに対応したものをお使いください。
* DVI-I、RGB端子に入力された信号の表示はスキップフレームとなります。
HDCPモード搭載
Blu-rayディスクなどの商用コンテンツやデジタル放送チューナーのHDMI出力はデジタル著作権管理技術「HDCP」で暗号化されており、未対応の機器では扱うことができません。
V-800HD MK IIでは、このHDCPで暗号化された映像ソースに対応する「HDCPモード」を搭載。
表示はもちろん、他のソースと切り替え/合成も可能です。
すべての人にハイエンドを
シンプルな操作で多彩な映像効果を実現。
1.SCALING
自在に使えるスケーラー
全入力ソースに対して個別に設定できるスケーラーを搭載。
異なる解像度の入力ソースもすべて出力解像度に合わせることができます。
さらに縦横比の変換や、映像の一部を拡大する「ズーム」も可能です。
2.PinP/KEY/DSK (Down Stream Keyer)
多彩な合成もシンプルな操作で
背景を合成する「KEY」、ロゴやサイドスーパーの合成に適した「DSK」を装備。
設定はLEVELつまみに加え、新設のGAINつまみで素早く行えます。
子画面を合成する「PinP」は4つのポジションをワンタッチで呼び出せます。
■PinP (Picture in Picture)
■DSK (Downstream Keyer)
3.AUX BUS
AUXバスにセレクタ・スイッチを新設。
メイン・バスのスイッチング映像とは全く別の映像を出力可能。
スケーラーによる位置調整後の映像をフロント・パネルのスイッチからカットチェンジで送出できます。
4.USB MEMORY
USBメモリーから静止画を読み込み
最大16枚の静止画をUSBメモリーから本体に保存、9/10チャンネルに割り当て可能。
最終出力映像も静止画としてキャプチャーし、同様に割り当てられます。
5.MEMORY
多彩な表現を支えるメモリーバンク
パネルのセッティング状態を8つのバンクにそれぞれ8つまで、計64個保存/呼び出しできます。
複雑な設定も事前に保存しておけば、瞬時に呼び出すことができます。
メモリーから呼び出す項目が選択できるので、シーンにあった設定呼び出しができます。
6.INPUT
スイッチングミスを防止するアサイナブル・クロスポイント
映像ソースは、背面端子の番号順ではなく、自由な順番でクロスポイントにアサインできます。
カメラ回線の急な変更、フォーマットの違いでクロスポイントの間が空いてしまうといったときに、映像の並び順を変えたり、間を詰めたりできます。
7.TRANSITION
多彩な切替効果
様々な切替効果から8種をボタンに割り当ててワンタッチで選択。
切り替え時間も秒もしくはフレーム単位で設定できます。
1.DVI-I/HDMI 入力
Up to WUXGA, 1080p
スライドスイッチでDVI-DとDVI-Aを切り替え。
さらに変換コネクタでHDMIの入力もサポート。
HDCPソースにも対応。(HDCPモード時)
◎各チャンネルに異なるフォーマットの映像の入力が可能です。
2.COMPOSITE 入力
480i or 576i
4系統のアナログ・コンポジット入力が使用できます。
◎各チャンネルに異なる画角の映像の入力が可能です。
3.RGB/COMPONENT 入力
Up to WUXGA, 1080p
PCのVGA出力(RGB)だけでなく、変換ケーブルを使ってアナログ・コンポーネント信号も入力可能。
◎各チャンネルに異なるフォーマットの映像の入力が可能です。
4.SDI 入力
Up to 1080p
3G/HD/SDの3フォーマットに対応。
◎各チャンネルに異なる画角の映像の入力が可能です。
◎3G-SDI Level A/Level B両対応
5.RGB/COMPONENT 出力
Up to WUXGA, 1080p
アナログ入力のみのプロジェクターや映像機器にも対応。
さらにスケーラーにより、メイン出力(PGM)と異なるフォーマットで出力可能。
6.SD 出力
480i or 576i
本機のメイン出力(PGM)フォーマットに係わらず、アナログ・コンポジット信号を常時出力。
7.マルチビューHDMI 出力
1080/60p with HDCP
入出力確認用として、マルチビュー出力が可能。
※ 1080/60pに対応したモニターをご使用ください。
※ HDCP非対応のモニターを接続した場合、HDCP付きコンテンツは表示されません。
8.DVI-D/HDMI 出力
Up to WUXGA, 1080p
DVI-D/HDMI出力を2系統装備。PC系フォーマットとビデオ系フォーマットに対応。
※ HDCPモード時はHDCPに対応した機器をご使用ください。
9.SDI 出力
Up to 1080p
メイン出力(PGM)フォーマットの選択により3G/HD/SD-SDI信号を出力。
◎3G-SDI Level A/Level B両対応